Red Hat Linux 8.0のインストール/カスタマイズ


今まで「Kondara MNU/Linux 2.1」を使っていたのだが、
利権の問題(だったよね?)で無料でバージョンアップできなくなってしまったため、
Linuxのディストリビューションを変えることにしました。

最初は「Debian GNU/Linux」をインストールしようと考え、
作業をし始めたのだが、何故だかパッケージインストールに失敗してうまくいかないので
最近リリースされて間もない「Red Hat Linux 8.0」をインストールしてみることにした。
とりあえずは、CDイメージのダウンロード。
インストールCDは5枚あるのだが、4・5枚目はソースなのでダウンロードしなかった。
それでもADSL1.5Mでは結構苦戦。
フランスのミラーサイトからがんばってダウンロードしました。
("psyche iso"で検索すると結構見つかった。)

そしてイメージをCDに焼いてからいよいよインストール。
いや〜、ホントにインストールが楽になりましたね。
ドライバの自動検出もうまく行くし、一回もつまづくことなくインストールできました♪
アップデートもエージェントを使ってできるし快適です。

インストールが終わってから環境を整えたんだけど
そのときに少しつまづきました。
なんでその辺を書いておきます。

・Tex関連
日本語を含んだdviファイルを表示させるにはxdviではなく、pxdviを使う。
dvipsも同様にpdvipsを使う。
しかしこれだけでは日本語が□になって表示されるので
/etc/vfontcapのminとgothを日本語フォントに割り当て直す。
min:\
":fc=default-ttf:"→":fc=r-kochi-mincho:"に書き換え。
goth:\
":fc=gothic-ttf:"→":fc=r-kochi-gothic:"に書き換え。

・Windows領域のマウント
いつもやっている作業だが忘れるといけないので書いておこう。
/mntでもどこでもいいがディレクトリを作り、viとかで/etc/fstabにWindows領域の情報を書きこむ。
/dev/hda1 /mnt/windows vfat defaults,uid=500 0 0
/dev/hda5 /mnt/datadisk1 vfat defaults,uid=500 0 0
/dev/hda6 /mnt/datadisk2 vfat defaults,uid=500 0 0
ちなみに我が家のHDは[Windows](基本DOS領域)-[Datadisk1](拡張DOS領域)-[Datadisk2](拡張DOS領域)-[Linux]という構造になっている。
/etc/fstab全体はこんな感じ。
LABEL=/ / ext3 defaults 1 1
LABEL=/boot /boot ext3 defaults 1 2
none /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
LABEL=/home /home ext3 defaults 1 2
none /proc proc defaults 0 0
none /dev/shm tmpfs defaults 0 0
/dev/hda10 swap swap defaults 0 0
/dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,owner,kudzu,ro 0 0
/dev/fd0 /mnt/floppy auto noauto,owner,kudzu 0 0
/dev/hda1 /mnt/windows vfat defaults,uid=500 0 0
/dev/hda5 /mnt/datadisk1 vfat defaults,uid=500 0 0
/dev/hda6 /mnt/datadisk2 vfat defaults,uid=500 0 0

・xmmsの設定
いつもながらマウントしたWindows領域のmp3ファイルが再生できない&IDタグがうまく表示されないので
ここからソースをもらってきてコンパイルする。
(詳しくはダウンロードしたファイルの中にある"README.ja"を参照。)
「メニュー」の「オプション」ー「設定」を開き
MPEG Layer 1/2/3 プレイヤーの設定で
「タイトル」の「読み込み時の変換」を"SHIFT_JIS"→"EUC-JP"に
「書き込み時の変換」を"EUC-JP"から"SHIFT_JIS"にする。
あとはフォントを日本語フォント(gothic(alias))などにしてマルチバイト文字を使えるように設定すればよい。

・GRUBの設定
今回からLILOではなくGRUBを使うことにした。
インストールした状態では、選択肢が
Red Hat Linux(2.4.7-10)
Windows 98
という順番になっているのが前と違って気に入らないのと、
時間切れまでのカウントが早すぎるので
GRUBの設定ファイル/boot/grub/grub.confを書きかえた。

元のファイル
# grub.conf generated by anaconda
#
# Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
# NOTICE: You have a /boot partition. This means that
# all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg.
# root (hd0,6)
# kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/hda8
# initrd /initrd-version.img
#boot=/dev/hda
default=1
timeout=10
splashimage=(hd0,6)/grub/splash.xpm.gz
title Red Hat Linux (2.4.18-14)
root (hd0,6)
kernel /vmlinuz-2.4.18-14 ro root=LABEL=/ hdc=ide-scsi
initrd /initrd-2.4.18-14.img
title Windows 98
rootnoverify (hd0,0)
chainloader +1

defaultを変えることで何も押さずに起動する領域を変えることができ、timeoutで時間切れの秒数を指定できる。
titleは画面に表示される選択肢の名前です。
あと細かいことは省略。

変更後
# grub.conf generated by anaconda
#
# Note that you do not have to rerun grub after making changes to this file
# NOTICE: You have a /boot partition. This means that
# all kernel and initrd paths are relative to /boot/, eg.
# root (hd0,6)
# kernel /vmlinuz-version ro root=/dev/hda8
# initrd /initrd-version.img
#boot=/dev/hda
default=0
timeout=15
splashimage=(hd0,6)/grub/splash.xpm.gz
title Windows 98
rootnoverify (hd0,0)
chainloader +1
title Red Hat Linux (2.4.18-14)
root (hd0,6)
kernel /vmlinuz-2.4.18-14 ro root=LABEL=/ hdc=ide-scsi
initrd /initrd-2.4.18-14.img

とりあえず、こんな風に書き換えてみました。
LILOのときと違って、/boot/grub/grub.confを書きかえるだけで設定は反映されます。
あっ、そうそうカーネルのアップデートをすると選択肢が一個多くなったりします。
そういうときは古いほうを削除しましょう。


…とまぁ、こんなところでしょうか…。
なんかあったらまた書き加えたいと思います。


追記(2002/11/21)
・新しいwindow manegerの追加
今回はFluxboxをインストールした。
まずはソースをもらってきてコンパイルしてインストールする。
./configure
make
make install
つぎに
/etc/X11/gdm/Sessionsに
Fluxboxというファイルを作る。
cp GNOME Fluxbox
などとすればよいだろう。
その後、ファイルFluxboxの
exec /etc/X11/xdm/Xsession gnome

exec /etc/X11/xdm/Xsession fluxbox
と書き変える。
そして、
/usr/share/apps/switchdeskに
Xclients.fluxboxというファイルを作る。
上と同じく
cp Xclients.gnome Xclients.fluxbox
などとすればよい。
そして、
exec gnome-session

exec /usr/local/bin/fluxbox
などと書き変えればよい。
(fluxboxの位置はwhichコマンドで確認しよう。)
・dma_intr: error?
いつのまにやら起動時に
hda: dma_intr: status=0x…………………
hda: dma_intr: error=0x…………………
とかエラーがでるようになりました。
調べてみたところ、
kernelがUDMA(UltraDMA)を使おうとしてがんばっているらしいので
kernel makeする時にUse DMA by default when available (CONFIG_IDEDMA_AUTO) を N にするといいそうです。
オレはredhatの自動アップデート機能を使ってカーネルのバージョンアップしてるので、
(すなわちrpmによるインストール(^^;)
BIOSの設定で解決することにしました。
HDDのUDMAの設定をAUTOからDisableにしたところ
エラーがでなくなりました。

おまけ:Kondaraのときつまづいたこと。

・Xの画面がずれる
xvidtuneを使い、[Right][Left][Test]ボタンで調整し、いいところで[Show]を押し、値をコンソールに吐かせる。
そうしたら、/etc/XF86Configを開きSection "Monitor"に
Modeline "1024x768" 65.0 1024 1044 1180 1344 768 771 777 803 +HSync +VSync
のように記述し、Xを再起動する。

・ホイールマウスが動かない
どうやらXF86Configの書き方が違ったようだ。
以下のように記述したら使えるようになった。
Option "Protocol" "IMPS/2"
Option "Device" "/dev/mouse"
Option "Buttons" "4"
Option "Buttons" "5"
Option "ZAxisMapping" "4 5"



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